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サメの肝臓の「スクワラミン」、肝炎などのウイルス抑制に効果

サメの原始的な体は、肝炎から黄熱病まで、人類をさまざまなウイルスから守ってくれる可能性のある高度な化合物を生産しているとする論文が、19日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に掲載された。

 化合物の名前はスクアラミン。現在はジョージタウン大学メディカルセンター(Georgetown University Medical Center)教授(外科・小児科)のマイケル・ザスロフ(Michael Zasloff)氏が1993年に発見した。今回のプロジェクトでは、ヒトのウイルスに対するスクアラミンの効果が初めて検証された。

 プロジェクトは、ザスロフ氏自身が小型サメの肝臓から抽出したスクアラミンのサンプルを米国中の研究所に送り、テストを依頼したことがきっかけで始まった。

 シャーレで培養、もしくは動物に投与されたスクアラミンは、黄熱病ウイルスのほか、東部ウマ脳炎ウイルスやマウスサイトメガロウイルスを抑制した。病気が完治したと見られるケースもいくつかあった。

 人間においても、デング熱ウイルスの血管細胞への感染や、肝臓細胞を侵すB型およびD型肝炎ウイルスへの感染を抑制する可能性が明らかになった。

 スクアラミンは人体に害はなく、がんや眼病の治療薬として有望視されており、臨床試験も行われている。ザスロフ氏によると、いくつかの初期臨床試験で、スクアラミンは一定のがんと糖尿病性網膜症の両方に対し、有意で期待できる振る舞いを見せているという。







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